文具王こと 高畑正幸さん
文具王こと 高畑正幸さん

スマホで進化しつつある暗記学習のスタイル

いまや仕事でもスマホで検索すれば何でも調べられるから暗記は必要ないという人もいますが、私の知る限り、何かの分野のエキスパートは、かなりの知識や情報を自分の 頭の中に持っています。もちろん暗記だけではダメですが、その情報が有機的につながっていてそこから様々な発見や思考が生み出されるわけですから、暗記はやはり必要だ なと、今でも実感します。
ですが、私は昔から覚えるのが不得意な方で、暗記科目には試験の度にあらゆる道具や方法を試して四苦八苦していたのを、今でも悪夢と共に思い出すことがあります。


私の学生時代は、「暗記」と言えば単語カードか、赤と緑の透明シートが主流でした。教科書や参考書のキーワードに、専用のマーカーで濃い緑のラインを引いて、 その上に赤の透明シートを載せると、ラインの部分が真っ黒に見え、下のキーワードが見えなくなります。(赤いマーカーの場合は緑のシートを使います。)シートを かぶせて思い出し、シートをずらして答えを確認する。何度もそれを繰り返していました。

しかし暗記にまつわる方法も、テクノロジーの進歩と共にずいぶんと変わってきました。いまや学習や暗記にスマホを活用するのもあたりまえになりつつあります。 様々なアプリが用意されていて、単語帳程度のことであれば無料アプリでもできるようになってきました。ただ、覚えたい内容は人によって違っていて、参考書が 決まっていて覚えたい箇所がはっきりしていることが多いので、単純なアプリでは逆に面倒なことも少なくありません。


アナログな作業で教科書をデジタル化できるAnkiSnap

AnkiSnapで撮影すると、マーカーを引いたエリアを自動判別して、そこが黒く塗りつぶされます(手動で修正や追加もできます)。これまで赤や緑のシートを かぶせていたのと同じ状況ですが、塗りつぶされたところ以外は撮影した画像のままなので、真っ赤なシートを載せた状態よりもずっと読みやすくなります。 塗りつぶしは、それぞれ個別にタップすれば表示/非表示が入れ替わるので、好きなところからチェックができます。特に地図や図解など、上から順番という形で ないものをランダムにチェックしていくことができるのは、とてもありがたい機能。画面の触れたところだけ見えるようになるというシンプルな操作がわかりやすく、 想像以上に自然で驚きます。


AnkiSnapで使う専用マーカーは、シートで隠すタイプに比べて明るいし、目立って読みやすく、ノートや教科書が読みやすいままなのも嬉しいところ。 そして塗りつぶしの状態のときには、画像処理で真っ黒なので、絶対に下の文字は見えません。
そしてどんなにページが増えても持ち物は増えませんし、いつでもすぐに手元でチェックできます。この機動力の高さはなかなか魅力的です。
スマホの画面は小さいと思われるかもしれませんが、その画像は初めて見るものではなく、覚えようとしている画面なのでそのまま見てもだいたいわかりますし、 必要なら簡単に拡大できます。暗記の補助としては充分役立ってくれます。


と、良いことをたくさん書いたのですが、実際にやってみると、多くのページを撮影するのは手間がかかりますし、見やすくきれいに撮影するのは意外に難しい。 撮影の際に自分自身の影が入ってしまったり、照明が映り込んで読みづらいことがあります。そうなると、うまく撮影しようと、違うところに気をとられてしまいそうですね。

組み合わせて、暗記の環境とコンテンツを劇的にクオリティアップさせるSnapLite!

そこで便利なのがSnapLiteです!今回SnapLiteがAnkiSnapと連携したことにより、先ほどの心配が大きく解消されます。
SnapLiteは、撮影の手間を減らし、劇的に読みやすくします。SnapLiteの光源はスマホよりも前にあるため、スマホの影が出ず、均一に参考書を照らします。 また、SnapLiteの切り抜き+台形補正機能によって、余計なところを残さず、きちんとした長方形に補正されるので、フリーハンドで撮影するよりもグッと読みやすく、 暗記をする際にも、内容に集中できます。


撮影時にはスタンドにスマホを乗せるだけですから、教科書などを両手でしっかり開いて押さえることができ、撮影がとても楽。ページの湾曲などを最小限に抑える ことができます。分厚い参考書などの場合、両側を手で押さえないと閉じてしまう場合がありますが、自分の指が映り込んでしまうのが気になる場合は、透明な定規の端など で押さえるときれいに撮影できますよ。

特に、いちいちページをめくる際にスマホを持ち直す必要もありませんし、デスクに座ったまま楽な姿勢で撮影ができます。これなら安定して、見やすい暗記ページを すばやく作ることができます。暗記ページを作るのが目的ではありませんから、そこの作業はできるだけ効率化したいですよね。そしてSnapLiteは、普段はシンプルな デスクライトとして活躍しますから、邪魔にならず、あくまで普段は普通のライトとして、机の上を有効活用できます。


AnkiSnapとSnapLite、名前からしてまるで連携するために生まれたような2つの道具ですが、名前だけでなく機能的にも相性抜群のツールと言えます。
さあ、これで準備は万端。あとは繰り返しチェックして覚えるだけです! がんばりましょう!!


SnapLiteとAnkiSnapで、どこでも暗記できる環境をずいぶん簡単に整えられるようになりました。皆さん、これらの2つの道具で、目標目指してがんばってください!

【文具王プロフィール】高畑 正幸(たかばたけ まさゆき)
1974年、香川県に生まれる。図画工作と理科が得意な小学生を20年以上続けて現在に至る。TVチャンピオンで3度優勝し「文具王」の異名を持つ。文房具の企画デザインからマーケティング、執筆、販売など様々な活動を行っている。また、道具に対する豊富な知識と洞察力、そして好奇心を自由自在に操りながら、本当に実践できる便利な仕事術を提案する。

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